母乳分泌が妊娠を阻害する!?高プロラクチン血症とは…

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不妊
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「私、妊娠しているわけじゃないのに母乳がでてるんですよねー」と笑っていた友人。

友人は数年後に結婚し、妊活を始めましたがなかなか妊娠することができません。

それどころかめまいや吐き気、頭痛などの症状で日常生活が送れない状態となり、手術をすることになってしまったのです。

友人が患っていたのは高プロラクチン血症という不妊の原因の1つとされている病気でした。

今回は、高プロラクチン血症の原因や症状、治療についてお伝えします。

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高プロラクチン血症とは

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高プロラクチン血症とは非妊娠時にプロラクチンの血中濃度が30ng/ml以上になってしまう状態です。

プロラクチンとは

プロラクチンは、出産後に向けたカラダを作るために脳下垂体の前葉から分泌されるホルモンで、乳汁分泌ホルモンとも言われます。

主な作用としては、出産後に向けて母乳を作るための乳腺を発達させたり、子宮収縮を促して体の回復を早めたり、出産後すぐに妊娠できないように排卵を抑制する働きがあります。

不妊の原因になる

本来は妊娠・出産を機にプロラクチンの分泌が増えて、出産後のカラダ作りを始めます。

しかし、何らかの理由で非妊娠時にプロララクチンの分泌が増えて血中濃度が高まってしまうと、妊娠・出産をしていないのに出産後のカラダ作りを始めてしまいます。

その結果、無排卵になってしまったり、着床障害をきたしてしまい、妊娠することが困難な状態となってしまいます。

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高プロラクチン血症の症状

稀初月経

通常は28日周期で生理が起こりますが、年に数回しか生理が起こらない状態です。

無排卵月経・無月経・無排卵

生理はあるが排卵していない「無排卵月経」、生理が起こらない「無月経」、排卵が起こらない「無排卵」があります。

基礎体温を測っている場合、高温期や低温期がない平坦なグラフになります。

母乳分泌

妊娠していないのに母乳が出る場合があります。

出産経験がある場合は、プロラクチン値が正常範囲でも母乳分泌がある場合がありますが、生理が順調にあるか、基礎体温が二層になっていれば心配ありません。

母乳に血が混じっていたり、母乳ではない分泌物の場合は、別の病気が考えられますので病院を受診しましょう。

頭痛・視野狭窄・視力異常

プロラクチン産生腫瘍などが脳下垂体にあると、頭痛や視野狭窄、視力異常が起こります。

吐き気やめまいを伴うことが多く、このような自覚症状がある場合は、脳神経外科がある病院を受診しましょう。

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高プロラクチン血症の原因と治療

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腫瘍性高プロラクチン血症

原因

脳下垂体に腫瘍が生じることにより、ホルモンバランスが乱れて高プロラクチン血症となる場合があります。

腫瘍が大きくなると頭痛・視野狭窄・視力異常・吐き気・めまいなどの症状を伴います。

腫瘍自体は良性のものがほとんどで、8割が女性にみられます。

治療

腫瘍性高プロラクチン血症の場合、腫瘍が小さければ薬物療法を行いますが、大きくなってしまうと手術療法や放射線療法が必要になります。

薬剤性高プロラクチン血症

原因

ピル、抗うつ剤、降圧剤、胃潰瘍の治療薬を長期間にわたり服用することで、ホルモンのバランスが乱れ、高プロラクチン血症を発症する場合があります。

治療

薬剤性高プロラクチン血症のように薬が原因となってホルモンバランスが崩れているのであれば、その薬の服用を控えるといったことが行われます。

原因となる薬の服用を控えても高プロラクチン状態が改善されない場合は、プロラクチンを抑える薬であるパーロデル、テルロン、カバサールなどを服用します。

服用期間は個人差がありますが、投薬を中止するとプロラクチン値が再上昇することが多いので、不妊治療に取り組む人では数年間飲み続けることもあります。

高プロラクチン血症を改善する薬は吐き気やめまいなどの副作用が出ますが、多くは数日で慣れていくので自己中断しないようにしましょう。

どうしても副作用が強く、支障がある場合は漢方薬に切り替える人もいます。

機能性高プロラクチン血症

原因

薬の服用や腫瘍というような明確な原因がないのに高プロラクチン血症となっている場合、ストレスなどにより自律神経のバランスが乱れることが原因となっていると考えられます。

自律神経が乱れるとホルモンバランスも乱れてしまいますので、プロラクチンの分泌にも異常が起こります。

治療

プロラクチンを抑える薬であるパーロデル、テルロン、カバサールなどを服用します。

その他に大切なのはストレスの原因を取り除き、ホルモンのバランスを整えます。

その他

視床下部の機能に異常があると、夜間にだけプロラクチン値が高くなる「潜在性高プロラクチン血症」の可能性もあります。

また、甲状腺自体に原因があって甲状腺機能が低下している場合、高プロラクチン血症の原因となります。

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おわりに

私の友人はもともと月経不順があり、母乳分泌という症状がありましたが、当時はお互い体質としか考えていませんでした。

めまいや吐き気、頭痛などの症状がでて初めてプロラクチン産生腫瘍が発見され、高プロラクチン血症による不妊が発覚したのです。

友人は腫瘍を摘出したことで、無事に高プロラクチン血症が改善されて赤ちゃんを授かることができました。

症状にはわかりにくいものも多いですが、妊活をしているのになかなか妊娠できない場合には、高プロラクチン血症の可能性を考えてみましょう。

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