生まれたばかりのときはスヤスヤと寝息を立てて静かに眠っていた赤ちゃん。
そんな赤ちゃんが少しずつ成長していき、気がついたらスッゴイ…寝相が悪い。
ばんざい!えび反り!うつぶせ!
ママやパパのことを蹴って、蹴って、方向転換。
「痛たたた!」
なんて思っていたのも束の間…身体の向きがどんどん変わっていき、
グルグルっと1回転!
朝起きてみたら赤ちゃんが見当たらず
行方不明状態!
なんてことも。
どうして赤ちゃんはこんなにも寝相が悪いのでしょうね。
あまりの寝相の悪さに「安心して眠れない」なんて悩みは抱えていませんか?
今回は赤ちゃんの寝相について調べていきたいと思います。
赤ちゃんの寝相が悪い原因
赤ちゃんの眠りが浅い
睡眠は大人も子どもも赤ちゃんも、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に繰り返されて構成されています。
身体は眠っているけれども脳は起きている状態をレム睡眠と呼び、いわゆる浅い眠りと言われています。
大人のレム睡眠は一眠りにつき20%位の割合ですが、赤ちゃんのレム睡眠の割合は何と50%もあるのです。
赤ちゃんの寝返り、寝言、夜泣きなどの身体の動きや夢をみるのはレム睡眠の時に起こっています。
睡眠全体に占めるレム睡眠の割合が大人に比べて多いため、赤ちゃんの眠りは大人に比べて浅くなり、その分身体がアクロバティックに動く機会が多いのです。
眠って成長している
身体も脳も眠っている状態をノンレム睡眠と呼び、これは深い眠りと言われています。
ノンレム睡眠はストレスが解消されたり、成長ホルモンなどのホルモンを分泌を促進する特徴があります。
成長ホルモンは成長作用とタンパク質合成を促進する作用があり、体の成長、修復、疲労回復に重要なホルモンです。
このホルモンは身体の深部体温が低いほど分泌され、深く眠っているときの方が分泌量が増えると言う性質があります。
「寝る子は育つ」という言葉は科学的にも正しいと言えますね。
赤ちゃんの体温が大人よりも高めな理由の1つに、成長ホルモンの分泌を促すために身体の深部の熱を体表面に放出しようとしているということがあります。
人は眠っている間は深部体温が下がりますが、その過程で身体の深部の熱を体表面に放出されるため、起きている時よりも体温が上がりやすくなります。
大人が「寒いかな?」と厚着をさせたり、布団を多くかけると上記の理由で思いのほか赤ちゃんは厚がります。
汗腺が未熟な赤ちゃんは布団を蹴飛ばしたり、バンザイをして熱を放出したりして体温調節を頑張りますが、それでも体温が下がらずに暑くて寝苦しいと、涼しい場所を探して寝返りを繰り返すのです。
また、赤ちゃんは日中経験したことを眠っている間に復習しています。
脳に色々なことを記憶していく過程で身体が勝手に動くことがあるんです。
対策が必要!?
赤ちゃんの寝相が悪いのは成長している証なので、特に心配はいりませんが
赤ちゃんがベッドから落ちてしまった
赤ちゃんが机の角に頭をぶつけてしまった
クッションやぬいぐるみで呼吸ができなくなった
冷えて風邪を引いてしまった
などの寝相が悪いことによる二次災害は避けなくてはなりません。
赤ちゃんが眠っていても安全に十分寝返りができるように環境を整えてあげましょう。
環境整備は難しく考えなくて大丈夫。
例えば、赤ちゃんを真ん中にしてパパとママで挟んで眠る川の字も立派な環境整備です。
思い切ってベッドはやめて、お布団を敷いて寝るのもいいですね。
ベッドがやめられない場合は、転落防止アイテムなどの道具に頼るのもOKです。
寝返りができないような狭い場所で寝かせたり、お布団やクッションで身動きがとれないような状態、過度な厚着や靴下を履かせたりするのは控えましょうね。
成長を妨げることに繋がったり、体温調整ができずに体調を崩す恐れがありますよ。
寝相が良すぎる子は注意
あまり神経質になる必要はありませんが、寝相が良すぎる場合は脳や神経系の発達に問題がある場合があります。
気になる場合は小児科で相談してみると良いでしょう。
おわりに
睡眠のリズムが整い、成長ホルモンの分泌が緩やかになってくる小学生高学年~中学生くらいになると寝相も落ち着いてくるようですよ。
寝返りをする前までは天使のように眠っていた息子ですが、寝返りを覚えた途端に眠りながらアクロバティックに動きまくるギャングボーイに変身しました。
寝相が悪いことを困ったものだと思っていましたが、身体や脳が成長している証拠なので微笑ましく見守っていくことにしたいと思います。
この寝相の悪さは今しか見れませんので、これを利用した「寝相アート」を作成して楽しんでしまうのも良いですね。